振袖からカジュアルまで使えそう
この帯を仕入れ会で見つけたのはもうずいぶんと前のことです。当時は京都から帯問屋さんが何軒もいらしてて、そのうちの一件で見つけました。
京都舞鶴から小樽までフェーリで、大きなバンのタイヤが沈むくらい帯をてんこ盛りに積んで月に一回札幌で、泊まってる商人宿みたいなところで展示販売していました。
全体的に花火みたいな柄が気に入って、振袖用にどうかなと思い仕入れたのですが、実際に振袖用として売れるのはもうちょっと金箔使いの重々しいものが人気でした。
最近になって家内に「これは振袖でもいいいし、カジュアルでも良いのでは」と言われ最初はピンとこなかったのですが、横目でいろいろとコーディネートしているのを見てると確かにカジュアルでもお洒落にいけそうです。
帯自体は織り方がとても凝っていて、よく見ると花びらのような縁取りに箔を使っている、しなやかな帯です。
今は全体的に昔よりはかなり派手というよりは明るくなりましたね。30年前に50代におすすめしていた紫、グレーや茶系の色は今の70代以上の色になってしましました。
時代とともにその年代の色も変わっていきます。
若いときに着たきものは無理でも、帯なら今でも明るくポップに使える帯がタンスの中にあるかもしれませんよ。