染帯で季節感を
染帯は九寸名古屋帯の一種です。織りの帯と違い、着物のように白生地をキャンパスに見立て自由に描かれています。かっちりとした織りの帯よりも柔らかな印象で、さり気なく女性らしい装いとなります。
今日の家内の装いは新田さんの紅花紬に「海棠(かいどう)」柄の塩瀬の染帯です。海棠は北海道ではほとんど見られないですが、内地では一般的な花らしく、お庭に植えてるという方もいらっしゃいました。とても可愛らしいお花ですね。
私が二〇代の頃はまだ染帯がたくさん作られていて、特に季節の草花の染帯が多かったです。名古屋帯は袋帯より気軽に締められ、きもの好きには人気です。北海道は礼装も街着も袋帯とうい方が多かったですが、最近は名古屋帯好きの方も随分と増えてきました。
お仕立てですが、当地札幌では「額縁仕立て」が一般的です。「手」と「胴」の部分をお太鼓の半分の幅に仕立ててある「名古屋仕立」の方もいらっしゃいますが少数派です。東京の大手のチェーン店は大体名古屋仕立てなので、こちらの仕立てのほうが全国的には一般的なのかもしれません。簡単に結べるとか、帯巾を調節できるなど好みがありますので、ご自分にあった仕立てをお選びください。
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