借りた着物を汚してしまった

小学校の卒業式も昨日終了しました。当店の袴レンタル、着付けをご利用いただきました皆様ありがとうございました。ご本人様も、父兄の皆様も早起きで大変だっと思います。皆様とても可愛らしく、すごくお似合いでした。嬉しそうに最後の学校へ登校する姿を拝見し、こちらまで幸せな気持ちにさせて頂きました。こんな時は呉服に携わっていてよかったなあと思う瞬間です。

今日は家内が一日中戻って来た、何十点も着物や袴をたたみ直しながら整理し、汚れをチェックしながら丸洗いやしみ抜きの職人に出す準備です。

入卒のシーズンは着物を着る機会が増えるので、お手入れの相談も普段より多いです。なかには借りた着物を汚してしまったという相談もあります。
お店では着物の丸洗を承っております。丸洗いは着物をほどくことなく、専用の機械を使用し、専用の溶剤でドライクリーニングします。皮脂や、ほこり、チリ、などの油性の汚れを落とします。
襟のファンデーションや袖口の軽い汚れ、全体的な薄汚れなどには丸洗いがおすすめです。

しかし、食べこぼしや今の時期でいうと、溶けた雪の泥はね、汗の汚れなどは丸洗いだけでは落ちません。そんな時は職人さんにしみ抜きをしてもらいます。丸洗いだけではきれいにならない時も多いので注意が必要です。

なかには汚れをついたまま返されて、後で泣く泣くご相談にいらっしゃる方、借りた振袖にワインをこぼしてしまって、青い顔で相談に来た方もいらっしゃいます。(両方ともきれいに落ちました)

以前ブログに書いたことがあるのですが、相手が大事にしている着物はトラブルの元なので、仲が良くてもは気軽に着物の貸し借りはしないほうが懸命です。

なかには、着物姿を覚えていて後で「あの着物貸して」という強者もいるようですが、簡単に貸してという方は、汚しても簡単に返してきます。そういう方にはうまいこと言って最初から貸さないのが鉄則です。
そういう経験した方いらっしゃいませんか?

ただいま丸洗いを特別価格で承っております。しみ抜きの見積もりもいたしております。

 

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