帯締め帯揚げ重視派?軽視派?
帯締めと帯揚げは後回しにされがちですが、帯と同じくらい重要です。
着物と帯はバッチリ決まってとても素敵なのに、帯締めと帯揚げが合ってないと折角のきもの姿が残念なことになってしまいます。
帯と、胸元というとても目立つ位置にあり、全体のアクセントとなる重要な小物です。きもの好きの方は小物遣いがセンスの善し悪しを決めるポイントだと分かっているので手を抜くことはしません。
着物や帯に使われている一色をもってくるのが基本ですが色合いだけだはなく、帯締めは太さや組み方でフォーマル、カジュアルの違いもあります。帯揚げも生地が綸子と縮緬では見た目も随分と変わってきます。
でも「この方の小物合わせすごい素敵だなあ」と思う方の色合わせは意外と基本形ではありません。どうしてこの色を選んだのだろうと思うような色を合わせているのに、全体で見るとすごく素敵です。着物を着慣れた年配の方にお上手な方が多いので、失敗と成功を繰り返した長年の経験で身につくセンスなのかもしれません。
帯締め帯揚げは着物と帯を選んだときに一緒に合わせておくのが一番良いと思いますが、今はスマホがあるので写真を撮って持参するとベテランの販売員なら大体見当がつくと思います。記憶だけを頼りになんとなくワゴン品を購入するとだいたい失敗すると、この間お客様がおっしゃってました。
小物合わせも流行があって、ひとときはどの着物の本を見ても、真っ赤なゆるぎ組を使っていましたが今はあまり見かけなくなりましたよね。
家内は若いときから着物や小物のコーデイネートが好きで、翌日着る着物の小物合わせに何十年も頭を悩ませていたせいか、流石にうまいことあわせます。仕事で着ていたママさんも最初は小物軽視派でしたが、家内の小物合わせが評判良かったらしく、よく相談に来ていらっしゃいました。
だんだん春らしくなっていくので、小物の色を少し替えてみてはいかがでしょうか?