懐かしの紬アンサンブル
長いこと呉服の商売をしてると、
昔の在庫が詰まっている、
タイムカプセルみたいな段ボールの箱から、
懐かしい商品が出てきてタイムスリップすることがあります
格子柄の紬アンサンブル。
ブログをご覧の皆様の中にも子供のころ、
着せられた覚えのある方も多いのでは?
格子柄が多く、黄色い黄八丈風や、朱色、グリーンなどがあり、
ツルっとした風合いで着物と短めの丈の羽織を対にして仕立てました。
年代でいうと今の50歳から上の世代でしょうか?
お客さんが、このアンサンブルを着せられて初詣に行ったなどと聞くと
「ああ、この方はきっと、ええとこの子だったに違いない」
などと勝手に妄想し、若かりしお客様のすがたをつい想像してしまいます。
生地がしっかりしてて、
きものと羽織のアンサンブルになっているので反物がすごく重く、
この反物がびっちり入っている段ボールは
誰も担ぎたがらないというのは、(昔の)呉服屋あるあるです。
寅さんの映画のお正月シーンは
必ずこのアンサンブル姿の女の子たちが登場しますよね。
今でも時々着ている姿を見かけますが、とてもうれしい気持ちになります。
お若い方には目新しく映るのかもしれませんね。