こうれからはもう少しゆっくり

先月末で還暦になりました。「何か今までと変わった所ある?」と聞かれますが、特に変化はありません。ただ年を言うとき59と60ではかなり聞こえが違うだろうなと思います。

紺屋の白袴のたとえの通り、結婚式以来夫婦で撮った着物姿の写真がないので、還暦記念に撮りたいと思っているのですが、先月末は卒業式の着物で忙しくなかなか実行できていません。
お店をしてると計画通りにいかず先送りにしているうちに機会を逸してしまう事が多いので、なんとか写真くらいは撮りたいなと思ってます。

40年近くこの仕事を続けて、ここ10年余りですっかり着物の世界も変わりました。これも時代の流れですから元に戻すことはできません。友禅からインクジェットに取って代わられる今、工芸品、美術品としての価値やブランドを訴えて売れていた時代は終わったのだと思います。

今還暦を過ぎ、昔ほど「着物はこうあるべき」というよう思いは昔ほどではありません。むしろ若いときのほうが、かたくなでした。今はそれぞれが自由に着物を楽しめればそれでいいのではと思ってます。
無限の組み合わせで着る方の思いまで表現できるのが着物の醍醐味です。

これからは、お客様との時間を大切にし、今までよりもう少しゆったりとお店を続けていくのが目標です。

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