赤恥!初めてのお茶会で正客

 

もうだいぶ前のことになりますが(30代前半の頃かな)

家内がお稽古している煎茶道のお茶席に

初めて招かれたことがあります。

 

煎茶道はそんなに堅苦しくないから

「出てきたお茶をおいしくいただけば良いだけ」と言われて

心得もないのに業界の友人を誘って気軽に参加。

 

緊張しながらも

最初はテーブル席でのお煎茶とお菓子。

ゆっくり流れる時間と洗練されたおもてなし。

普段は経験することのない時間に、

流石に日本文化のすばらしさを感じます。

最初のお席を終えて少しリラックス。

 


次は会場をかえて、すでにきもの姿の方でいっぱいの

大きな広間に案内されました。


男性は「どうぞどうぞ」と、ちやほやしてくれます。

「あーーそうですかーー」と言うことで

気が付いたら、コの字に並んだ人たちの中央に二人で鎮座。

 

ここがどういった意味合いを持つ場所なのか

初参加の私達にはもちろん見当も付きません。

 

いきなり、お席の一番偉い方に話しかけられ、ご挨拶までは

よかったのですが、段取りが全く分かりません。

 

瞬時に我々の技量を察したお席の一番偉い方と

三番目に座った品のよい奥様が嫌みなく自然に

助けて下さり、我々の順番は終了。

 

掛け軸とか、お道具の問答を三番目の奥様が

してくださりそのときになって

「ここはそういう方が座る場所なのだ」と言うことが分かった次第。

 

そんなことがありつつも、お茶席を堪能。

とくにそのときに初めて見た、二人並んでする左右対称の

お点前が凄くきれいで感動。


何より私たちに大勢の前で恥をかかせないよう、立てて下さりまた

楽しませて下さった先生方の懐の深さに恐れ入りました。

 

教訓  初めてなのに気分がよくなって「正客」の席に座ってはいけない

「た」

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