呉服屋にふさわしい年齢!?
先日読んだ本の中に、聖書の中にはギリシャ語の
「ヘリキア」という言葉があって
「寿命」とか「背丈」とかいった意味と同時に
「その職業に適した年齢」と言う意味があるらしい。
自分ではどうにも出来ない事という意味も含むようです。
最近は年功序列が崩れて実力主義に
変わってきているけど、確かにその職業にふさわしい年齢
って言うのはある思います。
極端に若いお医者さんより、白髪の医者の方が
経験も技術も上のような気がするし
あまり若かったり逆に老齢のパイロットはなんだか心配です。
それでは呉服屋の店主とか女将の年齢は
いくつくらいが適齢なのでしょう?
まあ、人によって大分意見は違うでしょうが
個人的な感覚ではやはりある程度、年を重ねてから
いわゆる中年以降がふさわしい年齢のように思います。
私も家内も、20代の頃からこの仕事をしておりますが
その頃はむしろお客様に教えていただく事の方が
多かったし、おそらく年配のお客様には物足りなかったのでは
ないでしょうか。
教科書的な商品知識は、がんばって身につけましたけど
母親が遺して下さったきものを
子育てが一段落した今、着たいと思う気持ちや
結婚前のお嬢様にきものを誂える親御さんの心遣いを
切ないくらいに感じるのは、中年期以降のことです。
若い頃あこがれた風格みたいなものはまだまだですが
きものに携わるものとしては、良い年齢を迎えつつあると
勝手に思ってます。
皆様はどう思われますか??
「た」