きものの色焼け注意
だいぶん前の話になりますが
前の店舗から引っ越し先を探すとき
母親をはじめ年配の方に
「西向きのあまり日当たりの良い店舗は
呉服店に向いてない」と言われました
そのこころは
あまり日当たりが良いと「商品が色焼けして変色する」
ということ。
そういえばあまり西日のきつそうなところに
出店している呉服店は少ないなと思った記憶があります。
呉服店は商品の色焼けに、とても気を遣います。
商品をウインドウに飾るときも、細心の注意が必要です。
紬や帯などの織物は、そうでもないですが
後染めの商品は要注意。
特に青系、藤色、紫、グレー、それに草木染などの
天然の染料も色焼けしやすいです。
室内なら良いかというと、そんなことはありません。
あまりきつい照明のを当て続けると焼けます。
ウインドウに飾ったきものは明るく照らしたほうが
きれいに見えますが、商品のためにはなりません。
(美術館などは高価な専用のライトを使ってるそうです。)
タトーシの窓に日が当たって、窓状に色焼けしたり、
タトーシにしまったままでも、変色することがあります。(ガス焼け)
やはり、昔から言われてる通り虫干しし、点検するのが有効です。
万一変色してしまったきものがあったらご相談ください。
「た」