きものの点検と対処(2)

昨日は、シミ抜きと丸洗いについて書きました。
今日は、洗い張りについてです。

まあ皆様よくご存じだと思いますが、知っている方は
スルーして下さい。

「洗い張り」とは「きもの」をほどき端縫いして反物にしてから
水洗いし、仕上げる加工です。

全体的な汚れ、特に丸洗いでは落ちない、水性の汚れは
(水性の汚れは丸洗いの石油系の溶剤が効きません)
洗い張りすると、変色や、汚れが定着していない限り
かなり見違えます。

たとえば、いつもはクリーニングに出している「セーター」を
ウール用の洗剤で水洗いしたら、ふわっとしてとっても綺麗になった
経験はありませんか。

洗い張りも、水洗いが水性の汚れを落とし、繊維を再生させます。

お母様の振袖の寸法が(特に身巾)が
極端に合わないときなどは、部分的にあっちこっち直すより、
洗い張りして、最初から、お仕立てすることをオススメします。

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