きものの年季と共に、目が肥えていく?
きものは沢山見ているうちに
だんだん目が肥えていきます。
長年きものを着ているうちに
お似合いする物や欲しい物が
だんだん変わってきますが
それは、年代による顔写りや好みの変化も
ありますが、自覚はなくても、明らかに
「目が肥えてきている」のではないでしょうか。
最初は「色」や「柄」重視だった方も
だんだんプラス「質」を重視するように変わってきます。
最初「これ良いな」と気に入って買った物でも
何年も経って、なぜこれを選んだのか
よく分からなくなる時がありませんか?
それは、洋服でも宝石でも何でも同じだと思います。
だんだん「舌」が肥えてきて、良いワインや食べ物しか
口に合わなくなっていくのと似ています。
最初は井桁に積んだお値頃の小紋を
ご覧になっていたお客様も、そのうち
全然興味を示さなくなります。
いくら安くても、全然「ノー、リアクション」です。
そのへんがきものの「恐ろしいところ」でしょうか。
でも、「善し悪し」が分かる、「目が利く」というのは
身につけていて損はないし、とても大事な事だと思います。
でも、お店としては、これからの時代
どこに重心を置くか、品揃えに悩みます。
さて、明後日から4月。暖かくなって
ようやく、きものも着やすくなってきますね。
お出掛けの際は是非お寄り下さいませ。
「た」