「秋の単衣」を選んでみよう
こんばんは。旦那の方です。
もうすぐ9月、来月から単衣の季節です。
今日は単衣向きの「きもの生地」について考えてみました。
単衣とは裏地(胴裏や八掛)を付けないで
仕立てることを言います。
ですから、単衣の着物は裏地を付けなければ「単衣」ですが
どんな生地でも良いかと言えば、そうでもありません。
ここで迷うのが、良くきものの本やネットなので
単衣の生地について言われているのが
「ある程度厚みのあるしっかりとした生地」
「暑苦しくない薄手での生地」
と、正反対の事が書かれているので迷われる方も多いのでは。
確かにあまり薄地のものは
裏をつけて袷にした方が無難だし(あまり薄いとおしりが目ザケ)
鬼しぼ縮緬のような、地厚なものは暑苦しく見えます。
たれものの白生地なら「紋意匠縮緬」「緞子」「楊柳(ようりゅう)」
織物なら「紬縮緬」や「塩沢」「御召」などがおすすめです。
どんな白生地でも、水分で縮みますが、
特にシボのきつい縮緬は汗や雨には要注意です。
(撥水加工で大分違いますが、それでも縮みます)
いろいろ着ているうちに分かってくるのですが
裾裁きが良くて、シワになりにくいのが理想です。
(完璧なものはないので、なかなか難しいですけどね)
最近は単衣限定の素敵な付下や小紋を
以前より見かけなくなったのはとても残念です。
単衣向きの「紋意匠の生地を使った葡萄柄の小紋」
を女将にあわせてもらいました。
「た」